着床しない!?繰り返す流産。不育症の体験談

妊活について

良好胚を移植しても着床しないんだけど何でかな?

残念だね。
理由は一つでは無いと思うけど、不育症かもしれないね。
不育症について説明するね。

こんにちは、Chiiiiiiです。


採卵→受精→正常胚→移植→妊娠、たくさんの壁を乗り越えて妊娠までたどり着いた皆さんはとても頑張り屋さんです。


ここまで本当に、お疲れ様でした。

ただ、これから妊娠継続をするには、また大きな壁を乗り越える必要があります。

私の不育症が分かるまで

ここで、私の話をさせて下さい。

私は4年間の不妊治療の中で、2度の妊娠、2度の流産を経験しました。
私は低AMH(0.8以下)でしたが、特に不妊の要因がなく、原因不明の不妊症でした。

1度目の流産の際、不育症検査を申し出て、胎児の染色体異常を調べる「流産絨毛染色体検査」をしてもらいました。
通常、不育症検査は流産を2度以上繰り返す人が対象となりますが、私は赤ちゃん側ではなく、自分に問題がある気がして、はっきりさせたくて検査をしました。
その結果、赤ちゃんの染色体異常は見られませんでした

私は相当自分を責めました。

不育症の検査は病院によって検査する項目が異なるのですが、私の病院での検査では、はっきりとした原因が分からず、強いて言うならば甲状腺機能低下であるという見解でしたので、甲状腺の治療を行いながら、次の移植に臨みましたが、こちらも流産となりました。

私の中で、病院に対する不信感を感じたため、転院をし、転院先での不育症検査で「Th1、Th2」のホルモンバランスの悪さが不育症の原因であることが判明しました。

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※病院に少しでも不信感があるときは、転院を考えて下さい!私は転院をしたおかげで不育症の原因が判明しました!

「Th1、Th2」は免疫のホルモンで、このホルモンバランスが悪いと、赤ちゃんを異物だと勘違いして、自分を守るために赤ちゃんを攻撃してしまう体質になってしまうのです。

もし不育症の検査をしなかったら、原因が分からないまま、着床不全や流産を繰り返していたと思います。

自分が不育症だと知るのは怖かったです。

普通に妊娠して子供を産むことが出来る人がいる中で、私は辛い治療もし、時間もお金も費やして、努力もしているのに、まだ神様は私に試練を与えるのか。。。
「私、これ以上の試練は乗り越えられないよ。」と夜中にベランダで泣きながら不育症でないように神様に懇願したことを今でも思い出します。

しかし、いままで原因不明だった不妊治療が、原因が分かったことで治療の対策ができ、妊娠に一歩近づくことが出来ました。

なので、怖がらず不育症の検査を受けて良かったと思います。

不育症とは

「不育症」とは、妊娠したものの流産、死産を2回以上繰り返す状態をいいます。

不育症の主な原因

  • 子宮形態異常
  • 甲状腺機能異常
  • 抗リン脂質抗体症候群
  • 染色体異常

子宮形態異常

子宮の形がふつうと違うもので、胎児や胎盤が圧迫されて流産が起こりやすくなります。

甲状腺機能異常

甲状腺は体内のモルモンを分泌する働きがありますが、甲状腺が働きすぎたり、働きが低下したりすることでホルモンバランスが崩れ、流産を引き起こします。

抗リン脂質抗体症候群

血液中にできた血栓がつまり、流産を引き起こします。

染色体異常

赤ちゃんの染色体異常により成長が止まってしまい流産となってしまうこと。

いつからが不育症なの


流産、死産を2回以上繰り返す状態をいいます。


妊娠した女性の約40%が流産経験があるとされていますが、私の体感では8割以上の方が1度は流産の経験があるように思います。
自分から流産の経験を話さないだけで、実際は多くの女性が流産の経験をされています。


なので、「自分だけ」と思わず、前を向いて下さい。

不育症の検査とは

  • 子宮形態検査
  • 内分泌検査
  • 抗リン脂質抗体検査
  • 両親の染色体検査
  • 絨毛(じゅうもう)染色体異常

子宮形態検査


子宮の形態について調べるには、子宮卵管造影検査、超音波(エコー)検査、子宮鏡検査、MRI検査などがあります。

内分泌検査


甲状腺ホルモン、糖尿病の検査などを血液検査で調べます。

抗リン脂質抗体検査


血液検査で、抗カルジオリピンIgG抗体、IgM抗体、ループスアンチコアグラント等について調べます。

両親の染色体検査


血液検査で、染色体異常の有無を調べます。

絨毛(じゅうもう)染色体異常


流産した赤ちゃんの絨毛という部分(妊娠早期の胎盤の一部)の組織を採取し、染色体異常の有無を調べます。
赤ちゃん側の染色体異常であれば、今回の流産は偶発的に起こったものであると診断でき、次の妊娠・出産への期待が持てます。

検査費用はいくら

検査項目や、保険適用になるかで料金は変わってきますので、あくまで目安となります。
自治体によっては助成金を出してくれる自治体もありますので、ご自身の自治体にお問合せをしてみましょう。

◎子宮形態検査◎

子宮卵管造影検査:保険適用の場合は約6000円〜
超音波(エコー)検査:保険適用の場合は約1600円〜
子宮鏡検査:保険適用の場合は約3000円〜

◎内分泌検査◎

保険適用の場合は1項目、約2000円〜

◎染色体検査◎

約2万円〜(夫婦で受けることが多い)

◎絨毛(じゅうもう)染色体異常

約7万円〜

不育症の治療とは

◎子宮形態異常◎
手術による治療も有りますが、多くは経過観察となります。

◎甲状腺機能異常◎

チラーヂン等の薬を服用しホルモンバランスを整えながら移植を行います。

◎抗リン脂質抗体症候群◎

血栓症を抑える薬を服用しながら移植を行います。

やっと宿ってくれた大切な命を突然失ってしまう流産。
それを繰り返してしまう不育症。
落ち込まないのは無理があるし、「自分を責めないで」と言われても責めてしまうのは分かります。

ただ、赤ちゃんは悲しんではいません。
ママに会えるタイミングが少し伸びただけ。
また「会いに来るからね。」と笑顔で手を振っているはずです。

なので、また会える日のために前を向いて。

子供を望む方が一人でも多く笑顔になれることを願っています。

不育症の治療を受ける|東京都の妊娠支援ポータルサイト|東京都妊活課
不育症の治療を受けてみたいけど、どんなことをするの?内分泌異常や抗リン脂質抗体症候群など、不育症で考えられるリスク因子とその対応についてご紹介します。

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